2014年7月15日火曜日

ハーレム レッスンが始まりました。



今日からいよいよ、レッスンです。
朝は8時半からラドレスク先生のバッハのクラスでした。
クラスの前に、聖堂のドアの所で、ラドレスク先生とばったり会いました。
なんと、昨年の秋にスイスのMuriでのクラスに参加していたので、先生の方から声をかけて下さり、とても嬉しかったです。
レッスンは今年のレパートリーについての説明(全部は聴き取れなかった)その後、今日は、2人の生徒で、
コンツェルト イ短調と、Christ, der du bist der helle Tagの変奏曲でした。

コンツェルトは私もレパートリーとして持って来た曲です。若い男の子が弾いていました。弦楽器の動きをよく考えて、弾くことを何度も言っておられました。ヴィヴァルディの原曲の楽器編成をもう一度、ちゃんと見直してみようと思いました。

Christ, der du bist der helle Tagは2年前にもクラスで一緒だった、日系アメリカ人の女性でした。
とても、美しく弾いていました。私はこの曲を弾いたことが有りませんが、教会でも使えそうですし、練習したくなりました。
ラドレスク先生は各変奏曲にお話をつけておられましたが、全部は聞き取れないのが残念。

覚え書きを少し。
Partita I ではペダルで1番下の音を重ねて弾くと良い。
歌のテンポで、あまり遅くならないように。

Partita II では、左手がViola da gambaの音型なので、ガンバを弾いているつもりで、少し自由に歌う。ガンバは弦が多くてあまり山型になっていないので、移弦をする時に時間がかかることを考えて(これで有ってるのかなあ)この変奏の最後で右手の音型が突然上がって終わる所は、天国に行く所だそうです。
Partita IIIはタタタンタンのリズムを滑舌良く話して弾く。ただしタンタンの所を切り過ぎない方が良い。IIよりは少し強めの表現で。partita IV はGamba一本で弾いていましたが、とてもきれいでした。右手と左手を別の鍵盤で弾くこともできるようです。






Partita V はテノールにc. f. が入りますが、こういう書き方をする時は、仲介者としてのイエスが私たちと神の間にいて下さることを表していると言うことです。この変奏には十字架の音型が使われています。
そして、Partita VI。よく見えませんでしたが、フルート4'一本で弾いていたように思います。天使が眠りにつく私たちを守りに来てくれる場面と言っておられました。



最後のPartita VII は平和のうちに眠っているところ。冒頭のアルペジオからハープのイメージで、あまりアーティキュレートせずに弾く感じでした。1番最後の和音はアルペジオをして、アルペジオを使って良いのだよ、と言っておられました。
なお、変奏間のテンポリレーションは基本的には同じだけれどと、決してメトロノーム通りでは無いと。



彼女はとても美しいタッチできれいに弾いていましたが、ラドレスク先生が後ろから手を出してさらっと弾かれると、その瞬間に全く違う世界が現れるのです。その美しさに、はっとしてしまいます。
昨秋の時と同様、たくさん弾きながら教えてくださるのは、言葉が苦手な私にとっては、本当にありがたいです。

聖バーフォ大教会St. Grote Bavo kerkでのレッスン風景は、同時中継でWebカムで、流れているようです。
関心のある方は、Haarlem OrganFestival2014のサイトから探してみてください。
http://goo.gl/CWXoLf

そのあと、Doopsgezinde Kerkで1時間練習時間をもらう事ができました。

午後は1時15分からPhilharmonieでファン・デル・コーイ先生の即興初心者のクラスです。
http://goo.gl/vVua6n

このクラスはオープンクラスで聴講生もたくさんいました。
今日はちょっと気後れして、弾きませんでした。
即興を始めるにあたって、まず考えること。
1、どのような機会に弾く物か。(例えば、前奏、献金、行進、奉納 etc.etc.)
2、長さ
3、音色
4、調性(弾き始めた調性を忘れずにそこに戻る)
    転調 短調⇒平行長調⇒短調
       長調⇒属調⇒長調
5、拍子
6、曲の形(ABA 3部形式など)

最初にある程度の計画を立てると言うことです。
そして、どのように始めるか。
1、メロディーの単旋律から
2、伴奏(左手だけでも、ベダル付きでも)から
3、ペダルだけから
など、いろいろな始め方が有る。メロディー単旋律からは効果的。

練習の方法として、
毎日短い時間で良いので、練習を始める時に。
転調は和声での練習+2声でも転調
コラールの前奏はモチーフを使ってしてみる。
2声のインヴェンションを弾いてみる(まず単旋律の追いかけ合いなど)
ペダルソロを弾いてみる。(ペダルソロが出来ると手鍵盤が自由に使える)
自分の中の音に耳を傾けてみる。
即興の時も、きれいな音、アーティキュレーションで弾くこと。

聞き取れたのはこの程度のことでした。

さあ、明日は勇気を出して、弾いてみます!





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