2009年10月29日木曜日

いろいろなオルガン

昨日から、5台のオルガンを弾きました。
まず,最初に来月1日のコンサートの折に借りることになっている、
Winold van der Putten(オランダ)2004年製作 ポジティフオルガン。
木で出来た繊細なパイプが小さな勉強机のような箱に、所狭しと並んでいます。
繊細なタッチと、思ったよりしっかりした音。
鍵盤が短くて、歴史的指使いでないと弾けない感じです。

次に弾いたのは、
聖グレゴリオの家の練習室で
Seifert(1981)(ザイフェルト)
ドイツらしい,少し深めのタッチで結構練習はしやすい楽器です。

3番目は、
同じく聖グレゴリオの家の練習室で
B. Aubertin(1993)(オーベルタン)
とっても弾きにくい楽器です。
部屋はデッドな響きの無い所。
鍵盤はちょっとがたがた、とっても浅い。
下手がモロワカリです。

4番目は、聖グレゴリオの家の聖堂で、
J. Ahrend(1986)(アーレント)
これは,空間楽器とも最高級。
自分が上手になったと言う錯覚が出来る、至福の一時です。
なお,これと同じ会社の楽器がカザルスホールに入っていて、
ホールが来年取り壊されます。オルガンはどうなるのでしょうか。

おまけに、5番目。
Isojinaのコンサートのために行った兵庫県立芸術文化センター小ホールの
ローランド電子オルガン。
なんでこんな物を、備品にするのでしょうか?
小さな,ポジティフを置いた方がよっぽど良いのに。

2009年10月25日日曜日

波多野睦美さん

昨日、兵庫県立芸術文化センターでの
波多野睦美コンサートに行きました。
~美しいフランスの歌~と言う題です。
ほとんどが1800年代後半から1900年代前半の音楽。
ちょっと退廃的な独特のムード、
良かったです。
全く分からないフランス語なのに、
不思議に分かる気がするんですねえ。

波多野睦美さん、立ち姿がとても美しい方ですね。
すっと、頭が天に向かってのびているよう。
声も、そのままです。
本当に上手な方だと思うけれど、
その技巧を聴かせるために歌うのではない。
軽いけど、実は重い。

高橋悠治さんのピアノ伴奏、
洒脱な所も有ったのですが、
すこ~し音が大きかったかなあ。
波多野さんの声にはつのだたかしのリュートの方が合うかなあ。
それとも、芸文小ホールの難しさかも知れません。

ツタの紅葉

2009年10月24日土曜日

トゥルネイのミサと「大聖堂」

今度のコンサートで
「トゥルネィのミサ」を歌います。
La messe de Tournai「トゥルネイのミサ」は
多声楽曲として書かれた通作ミサ曲の
現存する最古のものとして知られています。
ベルギー南西部の古都、トゥルネイの大聖堂で発見されたものです。
1人の作曲家によって作曲されたものではなく、
作曲年代も13世紀半ば(あるいは12世紀末)から14世紀半ばにまたがっています。
1348年、英国王エドワード3世による街の包囲や、
ペストの猛威に襲われたこの街で
ノートルダム聖堂のマリア像が涙を流す奇跡がありました。
そのマリアを讃えるミサが翌年おこなわれた時、
このミサ曲がまとめられ,歌われたと言うことです。

たまたま「大聖堂」~果てしなき世界~を読んだのです。
このお話はちょうど上記の時代のイギリスのビルダーの話です。
聖堂を建築する人です。

時間が無くなったので、続きはまたいつか。

2009年10月22日木曜日

グレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌の勉強をしています。
ネウマ譜と言うものをご存知でしょうか?
四角い音符を4線の中に積み上げるように書いた楽譜があります。
それもネウマと言いますが、
もっと古く(上記のネウマと分けて古ネウマとも言う)
ミミズのような模様で書いたものがあります。
それをどう歌うかを研究するのですが、
じっとそれを見ていると、
だんだん1000年以上前の人達がどんな気持ちで聖書の言葉を伝えようとしていたかが、
見えて来るような気がするのです。
とっても不思議な一体感があります。
きちんと、リズムを書くようになったことで、
音楽のこころを伝える方法が楽譜から失われた気がします。

2009年10月20日火曜日

ヴィヨンの妻

今日は娘のY子と、ヴィヨンの妻を見に行ってきました。
雰囲気のある映画でした。
超感動、と言う訳では有りませんが、しみじみと戦後の日本て,あんなだったのかなあと思いました。

なんか出演者と比べて、セットが小さいなあと思ってみていて、家に帰って夫に言うと、
新聞にも”圧迫感が有る” と言うような評が載っていたと言ってました。
家が妙に小さいのです。
戦後すぐのバラック建ての家と言うのは軒の高さとかもあんなものだったんでしょうか。
あえてああいう雰囲気にしたのかなあ。
見られた方はどう思われましたか?

2009年10月19日月曜日

新しいお茶碗


はなこさんの新しいお茶碗です。
はなこさんは超特急でご飯を食べます。
なんか、あまりにも早いので食べたのを忘れるのではと思うほどです。

コープさんで、見つけたお茶碗です。
そう、今までが10秒だとすると、
食べ終えるのに、25秒くらいかかってるかな?
少しは満足度が増えたでしょうか。
それともイライラしているだけでしょうか。

2009年10月11日日曜日

がんけんかすい

がんけんかすい~眼瞼下垂ってご存知ですか?
実は、10日ほど前に手術をしました。
思ったほど,痛くも無く、後も大したことは無いと思っていたのですが・・・・

一昨日,抜糸をしましたが、なんか若干目が開きすぎてて、
乾燥してしまうんです。
知らなかったけど、乾燥すると、涙が出るそうです。
涙が出てると潤ってる気がするんだけど、違うらしいです。
もう少しすると、落ち着くらしいんだけど。

バッハのパッサカリアを練習してます。
必死になって楽譜を見てるんでしょうねえ。
まばたきが減るのか、涙垂れ流しになってしまうんです。

明々後日,レッスンが有るのですが、
涙,流して弾いてたら変な人ですよねえ。
もう少し良くなってないと、とっても恥ずかしいです。

2009年10月10日土曜日

どれみ

11月1日のコンサートのために練習をしています。

すべての曲をドレミで歌い直してみました。
私は、コチコチの絶対音感です。
街で流れる音楽も、クラクションも、鐘の音の音の名前で聴こえます。
でも、これは歌う時には(特にアンサンブルで)とっても好ましく無いんです。
音階の中でその音に求められる働きが、分からなくなってしまうんです。

そこで、全部の曲を<移動ど>で歌い直してみました。
その音階の一番大事な音(主音)を<ど>として歌います。
すると、<ど>は大事な音、<し>は主音に行く音、などなど、
音の持つ役割が良くわかります。
すると、音程とかも良くなるんですよね。

と、ちょっとオタクな話でした。