2010年10月31日日曜日

「ミーナの行進」


小川洋子さんの本です。
久しぶりです。
4年前の発売の時、所属している読書会で購入し、
その後、手元に引き取ったサイン本なのですが、
時間がある時にゆっくり楽しもうと、ずっと手元に置いたままにしていました。
ふと、読み出したら止まらなくなりました。
とにかく、主人公朋子が私より2つ年下とほとんど同じ世代。
その主人公が中学生時代の話。
舞台は、芦屋。
あまりにも身近な事ばかりで、全て現実のように思えてしまいます。
コビトカバに乗って山手小学校に通学する少女、なんて
ファンタジー以外にあり得ないのに本当にありそうな気がしてしまいます。
お話のはじめから、いつどの登場人物がいなくなってもおかしくないような滑り出しで、
少しドキドキしましたが、
決して悲しい結末ではありません。
小説の中の時間を共有していきたいお話です。


2 件のコメント:

momo さんのコメント...

小川洋子さん、大好きな作家です。
「ミーナの行進」読んでみたいです。

hausdrache さんのコメント...

私も芦屋在住の知人に勧められてこの本を手に取ったが最後、止まらなくなった記憶があります。以来、私よりも娘が小川洋子さんにはまり、殆ど読破しているようです。「ミーナの行進」は、彼女にしては終始メルヘンチックで楽しめますね。ちょっとピリッと辛いところもあり・・ 最近のものになるほど、ある種の「消えてしまいたい病」が顕著で、この方、大丈夫??とか心配してしまいます。